訪問するとそこに広がっていたのは
そこに広がっていたのは、論理エンジンの理想郷でした。
初夏、われわれ取材班はさいたま市にある、開智学園開智高等学校を訪問しました。もちろん、論理エンジン研修会の人気講師、同校S類の加藤克巳先生の授業を取材するためです。
先生のご好意により、高2と高3、2つの授業見学の機会をご用意いただきました。前者は論理エンジンのレベル27の授業、後者は論理エンジン方式で解く入試問題、いわば一通り学習した生徒に向けての実戦的授業です。
教室に入ると、大人の方がすでに座っていらっしゃいます。そう、加藤先生の授業すべてを、必ず誰か他の先生が見学しているのです。導入の旗振り役として論理エンジンを学校全体で取り組ませ、授業のすべてを論理的に変え、ついに東大合格者を輩出した加藤先生の試みの一端が見えます。
授業の始まったときから気づいていたのですが、なぜかここは生徒の雰囲気、いや、教室のかもし出す空間のにおいが違います。
そして、生徒への最初の発問で、我々はいきなり唖然とさせられたのです。