論理とは

なぜ国語の成績が上がらないのか

国語学習に対する一般的な誤解は、それが感覚やセンスに依存する教科であるということです。

"どれだけ勉強しても成果が出ない"や、"日本語なので特に勉強しなくても通用する"という意見が散見されます。しかし、このような見解は本当に妥当なのでしょうか?

複数の調査結果が示すところによれば、教科書の文章を正確に理解できない子どもたちが少なくないという現実があります。教育現場で働く先生方が直面しているこの問題は、決して軽視できないものです。

出口汪氏が開発した『論理エンジン』は、全国の学校や塾で導入されており、単に国語教材の一つとしてではなく、言語力と論理力を根本から鍛え上げるための斬新なプログラムとして位置づけられています。このプログラムは、思考の流れを答えに結びつけるプロセスに重点を置き、論理的な思考方法を体系的に解説しています。そのために、文学鑑賞的な国語ではなく、体系的な方法を用いて、再現性のある学習法を提示します。 

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そもそも「論理」とは、事柄の本質を理解し、問題を解決するための言葉の使い方や筋道を指します。

理解に留まらず、習熟には実践的なトレーニングが必須です。『論理エンジン』は、論理を使いこなすための具体的な手法を提供し、言語の潜在能力を引き出します。

21世紀型学力とは、従来の知識偏重型から一歩進んだ、思考力、判断力、表現力を総合的に要求する学力のことです。論理力はその基礎をなし、『論理エンジン』で鍛えられた能力は、新たな時代に対応するための不可欠な要素となります。

「論理」とは何か

images出口汪氏は、論理を「ものごとの筋道」と定義しています。

文章を論理的に追う能力、すなわち論理的読解力は、現代文のスコアを向上させるだけでなく、古文や英語、数学、社会の成績を上げることにもなります。

受験生がしばしば犯す主観的解答の誤りは、論理的な読解力と正確な記述力の欠如に起因します。

『論理エンジン』では、「他者意識」――つまり、互いに異なる個人間で理解し合うことの難しさに着目し、論理を通じて正確なコミュニケーションを図る方法を提案しています。

日本語の規則

imagesまた「論理エンジン」は日本語の規則を重視します。

文法は、言葉の使用における共通の規則や約束事として機能します。主語と述語は文の骨格を成し、指示語によって簡潔で読みやすい文章を実現し、接続語は作者の主張を明確に伝えるために重要です。

正確な読解と表現に欠かせないこれらの要素は、論理に深く関わっています。

論理は、日常生活から学問に至るまで、あらゆる知的活動の基盤です。論文では、自らの主張を論理的に展開し証明する必要があり、この過程で論理力が中心的な役割を果たします。

論理力は学習の基礎であり、生涯にわたる重要なスキルです。

  • 『論理エンジン』は、 単なる国語の教材ではなく、すべての教科の土台となる言語力、論理力を鍛えるための、日本語の規則に着目した画期的な言語プログラムであり論理的思考力養成システムです。

  • 東大はじめ難関大学の合格請負人・現代文カリスマ講師として活躍していた出口汪は、なぜ『論理エンジン』を開発したのか。ここでは、その理由について、出口の著書から振り返ってみましょう。

  • 「生徒を変える」とまで言わしめる「論理エンジン」に備わる、独自の方法論。その論理メソッドには、大きく9つの項目があります。この秘密に迫っていきましょう。