因果関係

因果関係をつかまえる

筆者はAという主張をしたあと、それを前提に、Bという結論を導き出すことがある。

A → B

この場合、AがBの理由(根拠)となる。
このA→Bを「因果関係」という。筆者はAを前提に、筋道を立ててBを説明したことになる。
現代文の入試問題の場合、「理由」を問うものが頻出する。こうした場合、A→Bの因果関係を発見すれば、Aが答えであることがわかる。

【解説】

一つのまとまった文章のかたまりを「意味段落」という。意味段落には筆者の主張が必ず含まれている。その要点を抜き取り(抽象)、整理(論理の順番で組み立てる)することで論理力はさらに向上する。
一つの意味段落には、筆者の主張はたいてい一つである。その場合、Aという主張を論証するのか、Aを前提にBを論証するのか、そのどちらかである。
ちなみに、Cを主張する場合はどうするかといえば、小見出しを変えて次の段落にもっていくのが一般的である。
小見出し段落というのは、意味段落がいくつか集まったものであり、この小見出し段落にも筆者の主張は一つ、という原則がある。そのことを念頭に置けば、論理的文章が読みやすくなることは請け合いである。

9つの論理メソッド